昨日は今月特集する「労働時間」に関する全体像をお伝えしました。

 今日・明日は「労働時間の基本」と題してお伝えしていきます。

 本日は「労働時間の考え方」及び「過去のブログで紹介しました『労働時間』の基本的内容」をお伝えします。

労働時間とは?

 労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン」の中で示されている『労働時間の考え方』についてご紹介します。

 

●労働時間とは?

 使用者の指揮命令下に置かれている、以下の「1」~「3」の時間のことをいいます。

※平成12年3月9日最高裁第一小法廷判決「三菱重工長崎造船所事件」より

 

 使用者の明示的・黙示的な指示により労働者が業務を行う時間は労働時間に当たります。

 労働時間に該当するか否かは、労働契約や就業規則などの定めによって決められるものではなく、客観的に見て、労働者の行為が使用者から義務づけられたものといえるか否か等によって判断されます。

 たとえば、次の①~③のような時間は、労働時間に該当します。

 使用者の指示により、就業を命じられた業務に必要な準備行為(着用を義務付けられた所定の服装への着替え等)や業務終了後の業務に関連した後始末(清掃等)を事業場内において行った時間

 使用者の指示があった場合には即時に業務に従事することを求められており、労働から離れることが保障されていない状態で待機等している時間(いわゆる「手待時間」)。

 参加することが業務上義務づけられている研修・教育訓練の受講や、使用者の指示により業務に必要な学習等を行っていた時間

 

 

過去のブログから「労働時間」に関わる基本的な内容をご紹介します!

 2021年3月に「就業規則~基礎編~」を特集し、その中で「労働時間」に関する基本的な内容をご紹介させていただきました。

 そのため、基本的な内容については以下のブログの内容とさせていただきますので、あらかじめご了承ください。

 

●「労働時間」に関して

「法定労働時間」と「所定労働時間」の違いは?(2021年3月6日)

 

●「休憩」に関して

労働基準法で定める休憩の「3原則」とは?(2021年3月7日)

 

「休日」に関して

「振休」と「代休」の違いとは?(2021年3月8日)

 

●労働時間・休憩・休日の「適用除外者」に関して

労働時間、休憩、休日の基準の「適用除外者」とは?(2021年3月9日)

 

●「時間外・休日労働」に関して

「時間外休日」と「休日労働」の違いは?(2021年3月20日)

「36協定」時間外労働の上限時間は?また、その例外となる「特別条項」とは?(2021年3月21日)

1ヵ月60時間を超える「時間外労働」の特例とは?(2021年3月24日)

 

 まずは「労働時間」に関する考え方、過去のブログでの「労働時間」に関する基礎的な内容を押さえていただければと思いますが、大事なことは「労働時間」を客観的に見ても把握できる仕組みです。

 明日は「労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン」の内容をご紹介します。

 

 

【今日のポイント】

「労働時間」に関する法令遵守・制度活用の前提として、使用者が労働時間を適切に把握する仕組みが不可欠!