従業員「自らの将来像を描く」意義と場面づくり

  昨日は「能動的な能力開発」の仕掛けについてお伝えしました。

  今日は、職業人生を描くことの大切さ、つまり「自らの将来像を描く」ことの大切さについてお伝えします。

 

 モチベーションを高めるための一つの大きな要因として「未来志向」であることが大切だと思っています。

 「現在志向」だけでは、目の前のことばかりに追われ、どうしても「つらい」感情が先立ってしまいます

 

  だからこそ目指すべき「自らの将来像を描き」、その将来像に向かってつき進むことが大切です。

  その将来像を実現するためには、「能力開発」が必要になってくるわけです。

 

「自らの将来像を描く」ための場面としては

①キャリアコンサルタントとの面談

②上司との面談

③階層別研修の実施 

などの方法がが考えられます。

 

  そして「自らの将来像を描く」だけでなく「発表する」そして「能力開発計画を立てる」という一連の流れが大切です。

  今日は「自らの将来像を描く」「発表する」「計画を立てる」の3つに対して、それぞれのポイントをお伝えします。

 

ポイント① 自らの将来像は「真っ白なキャンパス」に描くイメージで!

  周りに気配りができる従業員であったり、優秀な従業員であればあるほど、「組織の枠組み」の中で自らの将来像を描こうとすると思います。

  もちろん、それは悪いことではありません。

  良い組織であれば、「従業員がこの組織で働きたい!」と自然に思い、組織側が何も意図しなくても勝手に「組織の中で、自らはこうなりたい!」という思いを抱くと思います。

 

 しかし「組織の中で、自らはこうなりたい!」となかなか主体的に思うことが難しい場合の方が多いのではないでしょうか。

  組織もまた、いろいろな使命や責任を背負う中で、一人ひとりの従業員を満足させるというのはなかなか難しいと思います。

 

 大切なのは、従業員一人ひとりの「本音」です。

 「本音」については以前のブログでもお伝えしましたが、「真っ白なキャンパス」に描くようなイメージでこそ引き出すことができます。

 

 組織としての立場を忘れさせ、まずは1人の人間として「どのように生きていきたいか」ということを、従業員が描く機会をつくってみましょう!

 

ポイント② 「組織に貢献するために何をしたら良いか」を発表する機会をつくろう!

 しかし、従業員が「自らの将来像を描く」だけでは、従業員の理想ばかりが先行してしまいます。

 

 そもそも、従業員(労働者)は労働を提供する義務があります。その対償として報酬をもらいます。

 そうであるならば、「自らの将来像」を実現するにあたり、組織に対してどのように貢献していくのかを考える責任が従業員にはあると思います。

 そのためには、ぜひ従業員が描いた「自らの将来像」を、従業員自らが「発表」する機会をつくりましょう。

 

 「発表する」ことの意義は、「自らの将来像」実現のために「組織への貢献」を考えさせるためのきっかけづくりです。

 「自らの専門性を高めていきたい」「マネジメント能力を高め、職位を上げていきたい」など、それぞれの目標に向かって邁進していくことが大切です。

 「自らの将来像を描く」⇒「発表することを通じて、組織への貢献を考える」⇒「良い仕事がしたいと思う」⇒「モチベーションが向上する」⇒「能力開発」という一連の流れが生まれていきます

 

ポイント③ 「計画」を立てることで、管理する体制を構築しよう!

 自らの将来像を描き、発表し、それに対し「頑張ってね!」というだけでは、やはり「能力開発」の進捗が個人に委ねられてしまうことになります。

 それでは、すべての従業員の「能力開発」の進捗状況がバラバラになってしまいます。

 

 大事なことは、従業員の「自らの将来像」に向かって、一歩ずつ前に進んでいるかということです。

 そのためには「6カ月後には~を達成する」「1年後には~」「3年後には~」といった形で、短期目標を丁寧に設定することが大事になっていきます。

 

 そして、その目標は「計画」という形で、文字に落とし込まなければ、リアリティがあるものとはなりません。

 さらには「計画」の進捗状況を本人以外が確認しなければ、途中で計画が尻すぼみになってしまいます。

 

 「計画」を本人だけが進捗管理するものではなく、ぜひ上司などの管理者が進捗状況を定期的に確認し、短期目標を達成した際には、ぜひねぎらいの言葉を掛けてあげましょう

 その言葉が従業員の気持ちを「グッ」と掴むことになると思います。

  そして「短期目標」の達成の積み重ねが、組織や自らの将来像として「長期目標」につながることになります。

 

 以上「自らの将来像を描く」「発表する」「計画を立てる」それぞれに対する3つのポイントでした!

 

 

今日のポイント

自らの将来像を描くための「長期目標」を設定するだけでなく、一歩ずつ「短期目標」の達成を積み重ねていこう!