組織として「能動的な能力開発」を推進するための5つの仕掛け

 昨日は「受動的な能力開発」と「能動的な能力開発」について触れましたが、今日はその続きです。

   今日は、組織が「能動的な能力開発」を推進するにあたっての仕掛けについてです。

 

   社会保険労務士としての視点として、以前ブログでご紹介した内容も含めた「5つの仕掛け」をお伝えします!

 

仕掛け① 教育訓練給付金の積極的利用を図ろう!

 せっかくの制度ですので、活用しましょう(「教育訓練給付金」の内容については、以前のブログをご覧ください)

  しかし、組織によっては、従業員へ「教育訓練給付金」の制度をあまり周知していないことも多いのではないでしょうか

 

  もちろん組織として「教育訓練給付金」で補助されない部分の受講料などを補助できれば良いのですが、なかなかそれも難しいと思います。

  しかし、組織の意図が伝われば、従業員が「能動的な能力開発」につながるはずです。

  その制度の存在を周知することにより、組織としての「能力開発」への期待が伝わることにもなると思います。

 

仕掛け② 「技能検定」や「資格取得」を促そう!

 大事なことは、その「技能」や「資格」を取ることで、組織としてどのような意味があることを伝えることです(「技能検定」の内容については、以前のブログをご覧ください)。

 「技能」や「資格」を取得し、「すごいね~」と言われ、仕事だけ増えてしまったら何の意味もないと思います。

 やはり資格手当などの見える形で、その意義を伝えることが最も効果的だと思います。

 

 ただし、それが難しい場合もありますので、そうであるならば「組織の期待」を伝えるべきです。

 そして以前ブログでご紹介した「従業員の能力開発に関わる要望」と「組織の期待」の『擦り合わせ』を行わなければなりません。

 

仕掛け③ 働くことの「楽しさ」を伝えよう!

 まず前提として、前記の仕掛け①②を組織として、より明確に、より積極的に推進するのであれば、そのための休暇制度・受講料補助などの制度を設ける必要があると思います。

 

 しかし、仕事内容によっては、スキル向上が必ずしも仕事とリンクするかと言えば、そうでないことも多いかもしれません。

 もしリンクしないのであれば、休暇を与えてまで、スキルを向上さえる効果が少ないと判断することもまた大事なことです。

 

 大事なことは、休暇制度などの制度を整備するとともに、働くことの「楽しさ」を伝えることが大事だと思います。

 

 「能力開発」は何か資格を取得するだけではありません。

 例えば、毎日ニュースを見て社会情勢を知ることも能力開発につながりますし、毎日子どもと話すことで仕事のヒントを得ることもあるかもしれません。

 つまり、日常生活のさまざまな場面に「能力開発」の場面は隠れているのです。

 

 仕事の「オン」と「オフ」のメリハリをつけることはもちろん大事ですが、「オン」が楽しければ「オフ」も楽しいものとなり、「オフ」の楽しい出来事が「オン」のパフォーマンスにも大きな影響を与えるのです。

 

仕掛け④ 「ワークライフバランスの充実」を推進させよう!

 仕掛け③のように「オフ」をどのように過ごすことはとても大切です。

 それが「ワークライフバランス」ということなのですが、「ライフ」というと家庭や地域活動をイメージすることが強いかもしれませんが、「自らの能力を高めること」もまた「ライフ」の充実の選択肢の一つです。

 

 「自らの能力を高めること」は、昨日ブログでご紹介しました「受動的な能力開発」ではなく「能動的な能力開発」です。

 「能動的な能力開発」は自発性にこそ意味があるので、組織がそれを必要以上に推し進めることは強制的な要素を含んでしまう恐れがあります。

 

 必要以上に「能動的な能力開発」を推し進めるのではなく、「ライフ」を「自らの能力を高めること」に活用している従業員がいれば、組織はそれを応援しましょう

 応援を具体的な形にすることが難しい場合でも、その事実をねぎらうだけでも全く違うと思います。

 それが組織内に波及し、従業員が「能動的な能力開発」を行えば、自ずと組織の生産性も向上していくと思います。

 

仕掛け⑤ 「働き方改革」へつなげよう!

 仕掛け④を行うことで、残業時間にも影響すると思います。

 もちろん残業している方の多くは、好き好んで残業しているわけではなく、仕事を多く任せられてしまっていることなどが理由で残業していることがほとんどだと思います。

 

 一方で、残業の理由が「仕事を多く任せられてしまっている」という理由が100%ではないこともあるかもしれません。

 「組織として効率化できる余地があるのにそれをしていない」「組織としての無駄な会議・打ち合わせがある」「残業をし、入念な準備をしていることで安心する」などです。

 仕掛け③で紹介しました、働くことの「楽しさ」を実感すれば、仕事もまた効率的に進めることができると思います!

 

以上、組織が「能動的な能力開発」を推進するにあたっての5つの仕掛けをご紹介しました。

 

 

今日のポイント

「ワークライフバランスの充実」で、働くことの「楽しさ」を再発見しよう!